-----施設案内-----

《小社周辺にある、萩の各名所》
・大聖寺(写真左列)…足利義満が幕府を開いた『花の御所』といわれる。原則内部は非公開。

・梨木神社(写真中央左列)…『萩の宮』といわれる萩の名所。秋頃には毎年、萩まつりが開催される。

・常林寺(写真中央右列)…『萩の寺』の別名を持つ浄土宗寺院。拝観無料。

・幸神社(写真右列)…『さいのかみのやしろ』と読む。縁結びの神社としても知られている。





 萩は『万葉集』で最も多く詠まれる花であり、古くから日本人にとって親しまれています。漢字もそのまま、くさかんむりに秋と書くように、正に秋を代表する植物と言えるでしょう。秋の七草、月見のお供え物、など私たちの生活のさまざまな場面で登場しています。そんな萩の名所が京都には多数存在し、秋の訪れを教えてくれるのです。

 

-----見所-----

・萩の表情
 一口に萩と言っても、その種類は色々あります。また、その名所の見せ方によっても、全く違う表情を感じ取ることができるのだとわかりました。
 大聖寺の萩は、本堂を取り巻くように、庭に咲いています。決して主張しすぎず、しかし来る者を歓迎してくれます。梨木神社の萩は、秋の風流を詠った句の短冊が飾られています。文学と関係の深い萩だからこそ、その様が絵になるのだと思います。常林寺の萩は、見渡す限り広がっており、ピンクと白の花の色がとても鮮やかです。幸神社の萩は、ひっそりと咲いています。もう散ってしまった花びらは紫色に変化しており、グラデーションを楽しめます。
 秋の風情を色々な角度から堪能できるのです。

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