社長ブログ、笑いと涙の奮闘記

ルポ 誰が国語力を殺すのか

2022年09月08日

原因は,子どもが「勉強もしたしね」の語尾の「しね」だけ聞き取り,「死ね」と言われたと勘違いしたからです。これは極端な例かもしれませんが,最近の子どもの中には,文章を一つのまとまりとして捉えられず,部分的な単語しか読み取れない子も増えているようです。その原因の一つにゲームやショートメールの影響もあるかもしれません。それらの中で使われる言葉は短文ばかりで構成されています。そのため最近の子どもたちは,情緒溢れる文章に触れる機会が少ないことでしょう。例えば,語彙数の少ない子どもが今まで体験したこともないような美しい夕日や,セミの鳴く情景を見たとします。その場合にその子どもが発する言葉は「うわっ,ヤバ。エグ」ぐらいかもしれません。一方,たくさんの本を読み,日常的に親との豊かな会話を積んでいる,語彙数の多い子どもなら,その情景を次のように表現するかもしれません。

「山影に沈んでいく夕日を,セミたちも名残惜しそうに見つめているね。彼らはあと何度この夕景色を見られることだろう。」