スタッフブログ!つむぎ内・外よもやま話

常林寺の萩

2019年09月19日  文責:平野

九月に入ってもまだ暑い日が続いていましたが、一雨ごとに季節が進み、この頃ではようやく秋の気配も感じられるようになりました。そろそろ夏の疲れも出てくる頃ではないでしょうか。体調など崩されませんようご自愛下さい。さて、九月といえばそろそろ萩なども美しく咲き始めているかと、「萩の寺」として有名な常林寺へ行ってきました。実はこの常林寺、弊社から徒歩15分ほどの鴨川沿いにあるため、前を通ったことは何度もあるのですが、中に入ったのは今回が初めて。門に一歩足を踏み入れると、そこは一面、萩の花で溢れていました。常林寺は浄土宗のお寺で、創建時は鴨川より西側に建てられていたそうですが、「天明の大火」と呼ばれる大火事により、焼失してしまったそうです。その後現在の場所に移り再建されたそうなのですが、ここは江戸時代に下関や神戸へ向かう勝海舟が常宿としていたのだそうです。教科書の中でしか知らない歴史上の有名人が、今自分がいる場所に実際に存在していたのだと思うと、非常に感慨深く、つくづく京都はすごいところだなぁと感じました。

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京の七夕(堀川かがり火のみち)

2019年08月30日  文責:平野


みなさまお盆休みはいかがお過ごしでしたでしょうか。今回は、すっかり京都の夏の風物詩となりました、「京の七夕」をご紹介します。このイベントは旧暦の七夕にあたる8月上旬に、「祈り」「願い」をテーマに京都各地で開催されています。初めの頃は堀川と鴨川のみの会場でしたが、年々会場が増えていき、10回目となる今年は前述の堀川・鴨川に加え、北野天満宮周辺の北野紙屋川エリア、鉄道博物館や水族館もある梅小路エリア、そして今までは京都市内のみでしたが、今年はついに北部の宮津市でも、天橋立の砂浜ライトアップなど5か所の会場で様々なイベントが行われているようです。
さて、私が行った堀川会場では、「堀川かがり火のみち」の題名通り、宵闇にかがり火が美しく燃えていました。また、大学生によるペットボトルで作ったキャンドルや食べ物屋さんの屋台、舞妓さんとの写真撮影など、行く先々でいろいろな催しがあり、涼しげな川のせせらぎを聞きながらお祭り気分を味わうことができました。
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法金剛院の蓮(ハス)

2019年07月25日  文責:平野

今年は梅雨入りがとても遅かったので、梅雨明けもいつになるのかと危惧しておりましたが、極端に長引くこともなく明けてほっとする反面、また今年もあの暑い夏が始まると思うと、げんなりしてしまう今日この頃です。今回はまだ梅雨真只中の、降ったり止んだりの雨間をぬって、法金剛院へ蓮の花を見に行ってきました。法金剛院は奈良の唐招提寺に属する律宗のお寺です。平安時代の初め、右大臣清原夏野が山荘として建て、死後、寺として双丘寺(ならびがおかでら)と称されました。その後、文徳天皇によって大きな伽藍が建てられ、天安寺とされました。そして平安時代の末、鳥羽天皇の中宮であった待賢門院が天安寺を復興し、法金剛院とされたとのことです。極楽浄土を模して造られた庭園は、「池泉廻遊式浄土庭園」で、五位山と呼ばれる内山を背に中央に池が掘られ、その池を埋め尽くすほどに蓮が植えられています。また、庭園内には「青女(せいじょ)の瀧」と呼ばれる巨岩を並べて造られた瀧もあり、これは石立の僧、林賢(りんけん)と静意(じょうい)の作といわれています。平安時代の庭園であって、しかも発願者、作者がはっきりしており、さらにその遺構がそのまま残っているのは大変貴重なことだそうです。また、この法金剛院は、関西花の寺第十三霊場となっており、蓮の花だけでなく、「待賢門院桜」と呼ばれる枝垂れ桜やあじさい、秋には紅葉や萩と、四季折々に美しい花々が楽しめるそうなので、今度は秋にも行ってみたいと思いました。
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蹴鞠神事とあじさい苑

2019年06月21日  文責:平野

六月も後半だというのに、西日本では未だに梅雨入り宣言が出ていません。しかし、雨量は平年より多いとのことで、何やらおかしなお天気です。そんな中今回は、そろそろ紫陽花が見頃かと思い、藤森神社のあじさい苑に行ってきました。藤森神社は創建が平安遷都以前と古く、歴史ある神社だそうです。敷地も大変広く、中座・東座・西座の三か所の本殿に、計十二柱の御祭神が祀られています。毎年5月5日に行われる藤森祭は、「菖蒲の節句発祥の祭」と言われていて、「菖蒲」は「勝負」に通じることから、「勝運を呼ぶ神」として信仰を集めているとのこと。特に、藤森祭に奉納される駈馬(かけうま)神事が馬の神事であることから、馬の神として信仰され、馬主、騎手、競馬ファンの参拝が多いそうです。この日は蹴鞠神事や和太鼓奉納が予定されており、拝殿にはたくさんの和太鼓が設置されていました。また、あいにくの小雨模様の中、烏帽子を被った平安装束の蹴鞠保存会の方々による蹴鞠が披露されると、周りを囲んだギャラリーからは盛大な拍手が沸き起こっていました。あじさい苑は境内に二か所有り、よく見かける種類のものから、初めて見るような珍しい種類のものまで多品種有り、堪能できました。これから本格的な梅雨入りとなり、うっとうしい季節となりますが、あじさいにとっては恵みの雨。美しく咲いたあじさいを見れば、少しは気持ちも晴れることでしょう。
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東福寺の青もみじ

2019年05月27日  文責:平野

大型連休も終わり、元号も「令和」に改まりました。すでに日差しは厳しく感じられますが、まだ真夏のように湿気を含んでいない、初夏の清々しい風が心地良い季節となりました。梅雨に入るまでの短くも貴重なこの時期を堪能するために、東福寺へ青もみじを見に行ってきました。東福寺と言えば、方丈と開山堂とを結んで架かる、通天橋から見る秋の紅葉が何よりも有名ですが、逆に有名すぎて秋にはその通天橋の上が見物客で埋め尽くされ、立ち止まって写真を撮ることは禁じられるとのこと。しかし今の季節ならば、人も少なく、ゆっくりと美しい景色を堪能することができました。さて、東福寺の創建は古く鎌倉時代。ときの摂政・関白であった九條道家が南都(奈良県)東大寺の「東」と興福寺の「福」の二文字をとり、九條家の菩提寺として造営したものだそうです。開山の師は天皇より初めて国師号を贈られた禅僧、聖一国師であり、京都五山の一つとして750年の歴史があるお寺です。このように紅葉の名所として名高い東福寺ですが、実はかつては桜の名所でした。しかし現在境内には数本の山桜が残るのみで、桜の木はほとんど見られません。それにはこのようなエピソードがあるそうです。かつて東福寺の画僧であった吉山明兆が、今も残る大涅槃図を描いたところ、四代将軍足利義持の目にとまり、褒美を与えられることとなりました。褒美は何が良いか尋ねられた明兆は、「境内に桜の木があると、人がたくさん訪れて花見の場となり、修行の邪魔になる」と答えました。そのため境内の桜は全て義持の命により切り倒されてしまったとのことです。そしてその後に、花の咲かないもみじが植えられたとのこと。でも結局その美しい紅葉を見に大勢の人が訪れることになるわけですが、桜のお花見とは違い、紅葉は愛でるだけでドンチャン騒ぎはしませんので、修行の邪魔にはならないということでしょうか。
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背割堤の桜並木

2019年04月15日  文責:平野

4月に入り早2週間が過ぎましたが、弊社の近辺の桜はまだなんとか美しい姿を保っているもの、そろそろ葉の方が目立ってきているもの、いろいろです。今年の桜便りはさて、どこにしよう?と迷いつつ、ここ数年行きたいと思いつつもなかなか行けなかった、八幡市の淀川河川公園背割堤へ思い切って行ってきました。木津川と宇治川を分ける背割堤には川沿いに約220本のソメイヨシノが立ち並び、毎年この時期には1.4kmに渡って桜のトンネルを楽しむことができます。2017年には展望塔を有した「さくらであい館」もオープンし、上空からも桜のトンネルを楽しめるようになりました。この日はちょうど桜祭りの真っ最中で、お天気も絶好のお花見日和だったため、それはそれは大勢の人で賑わっていました。土手の斜面や、遊歩道の脇の原っぱでは、みなさんシートを敷いてお弁当を広げたり昼寝をしたりと、満開の桜の下でのどかな春の一日を満喫していました。しかしこの桜も、やはり昨年の台風21号のもたらした暴風雨のため、20本以上の木が被害を受けたとのこと。所々、やむを得ず根っこごと抜かれて、不自然に間が空いてしまっていたり、枝を切られている木などが目につきました。また、こういうイベントではいつも大量にでるゴミの処理が問題になりますが、ここにはゴミ箱は一切ありませんでした。ではゴミを捨てたいときはどうするかというと、会場内で販売されている有料のゴミ袋(可燃・不燃各1枚百円!)を購入しなければなりません。それがイヤなら持って帰ってねということのようです。確かにお祭りなどでよく見られる、ゴミ箱にゴミが山積みになって溢れているような光景は、美しい桜並木にふさわしくないもの。よく考えられたシステムだなぁと感心しました。
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同志社大学と梅の花

2019年03月04日  文責:平野

昨年の今頃は、北野天満宮の梅の花もまだまだ蕾が固く、見頃は随分後だったように記憶していますが、今年はやはり暖冬なのでしょうか?京都のあちらこちらで、梅の便りが聞かれるようになりました。今回は私の通勤路になっている、同志社大学のキャンパス内にある梅の花をご紹介したいと思います。同志社大学と言えば、関西の私立大学の中ではトップクラスであり、最近では卒業生の芸人さんがクイズ番組で活躍したりして、ご存じの方も多いのではないでしょうか。また、6年程前の大河ドラマ「八重の桜」では、創始者である新島襄の妻、八重が主人公として描かれたことでも一躍有名になりました。新島襄は幕末の激動期、国禁を犯して脱国し、約10年間にわたりアメリカ、ヨーロッパで学びました。そしてキリスト教の洗礼を受けて帰国し、明治8年、京都の地に前身となる同志社英学校を設立しました。この、当時としては珍しいキリスト教の精神に基づいた教育は、現在でも新島襄の建学の精神とともに、学生が学ぶべきカリキュラムの一貫として、組み込まれています。キャンパスの敷地内には歴史を感じさせる重厚なレンガ造りの校舎が建ち並び、スケッチブックやキャンバスに写生をする方を見かけることもあります。また、いたるところにベンチが設置されており、学生達が楽しげにおしゃべりに興じたり、静かに読書を楽しんだりと、みなそれぞれキャンパスライフを満喫しているようです。昔、何かの本で読んだのですが、良い大学の条件の一つに、学生が授業以外の時間にも校内に居場所があることが挙げられるそうです。そういう意味でもこの同志社大学は、良い大学と言えるのかもしれません。
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いのしし神社(護王神社)

2019年01月24日  文責:平野

新しい年が明けてすでに半月以上。遅ればせながら、今年も都麦出版をよろしくお願いいたします。さて、今年はいのしし年ということで、初詣はいのししに因み護王神社へ行ってきました。護王神社がいのしし神社として親しまれるようになった由来は、奈良時代の末期に起こった道鏡事件までさかのぼります。この道鏡事件とは、当時法王となり権勢をふるっていた僧・弓削道鏡が、「道鏡を天皇にせよ。」というご神託が、九州の宇佐八幡宮であったとして、天皇になろうと企んだことを指します。護王神社の主祭神の御一柱である和気清麻呂公は称徳天皇のご命令で、そのご神託が真実であるかを確かめるために、宇佐八幡宮へ赴き、ご神託が偽物であったことを天皇にご報告されました。こうして清麻呂公のご活躍により道鏡の野望はくじかれましたが、道鏡の怒りを買った清麻呂公は、姉君の和気広虫姫とともに大隅国(今の鹿児島県)へ流されてしまいました。その時、足の腱を切られ、足萎えで立つこともできなくなっていた清麻呂公の前に、突然山の中から300頭ものいのししが現れ、清麻呂公を守って道案内をしました。その後足萎えは不思議と治り、立って歩けるようになったという故事から、護王神社は足腰の守護神として、広く崇敬されているそうです。そのため、境内には狛犬ならぬ狛いのししが鎮座され、手水場にもいのしし、絵馬所にもいのししと、たくさんのいのししの像を目にしました。私も清麻呂公にあやかって、いのしし様のご加護を得られるよう、お参りがついつい長くなってしまったのでした。
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安楽寺の紅葉とカフェ

2018年12月19日  文責:平野

今年の秋は、急に冷え込んだと思えば、日中は汗ばむくらいの陽気になったりして、気温の乱高下に振り回されました。そのためか、京都の紅葉の色づきも、例年とは少し違うように見受けられました。またそれは、この夏の猛暑や、度重なる台風によるダメージが原因とも言われています。しかし何はともあれ、少しでもきれいな秋の京都をご紹介すべく、今回は哲学の道界隈にある「住蓮山安楽寺」へ行ってきました。ここは浄土宗を開いた法然上人の弟子であった住蓮上人と安楽上人を開基とします。もともとはここからさらに東へ1kmほどのところにあった「鹿ヶ谷草庵」が始まりといわれ、承元の法難のきっかけとなった、松虫姫・鈴虫姫剃髪の場でもあります。このことを知った後鳥羽上皇は激怒し、両上人は処刑、その師である法然上人や、親鸞聖人までもが遠国へ流罪とされたそうです。その後、庵は荒廃しましたが、流刑地から戻られた法然上人が両上人の菩提を弔うため、草庵を復興するよう命ぜられ両上人のお名前から「住蓮山安楽寺」と名付けられたそうです。こちらでは春と秋のお花の時期にあわせて、庭園をはじめ、本堂・書院の一般公開が行われています。お庭は小さいながらも美しく整えられており、東山の山並みを借景として見事でした。またこちらのお寺は本堂と木廊下でつながった、フリースペース「椛(もみじ)」があり、お寺の公開をしている日を中心にカフェスペースとして開放されています。木と土がふんだんに使われており、室内もゆったりとしたソファ席や、畳にちゃぶ台のスペースもあり、部屋の真ん中には今では珍しい囲炉裏が置かれて、炭が赤々と燃えていました。哲学の道は何と言っても春の桜が見事ではありますが、疎水沿いには楓の木もあり、近くにはこれまた超が付くほど有名な「秋はもみじの永観堂」もあり、春だけじゃもったいない!と思いました。
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花の天井(平岡八幡宮)

2018年11月06日  文責:平野

少しお休みをいただいております間に季節も進み、すっかり秋めいてきました。朝晩と日中の寒暖差で、体調など崩されてはおられないでしょうか。私は今回、平岡八幡宮の特別拝観、「花の天井」を見に行ってきました。平岡八幡宮は、京都の中でも紅葉の名所として名高い高雄山・神護寺の守護として、弘法大師(空海)が平安時代初期に創建された山城国最古の八幡宮だそうです。室町時代に火災により焼失しましたが、時の将軍、足利義満により再建されました。また、江戸時代には仁孝天皇の命により社殿が修復され、現在の姿に整備されたそうです。そして、この本殿の内陣天井に描かれた「花の天井」が、毎年春と秋の二回公開されます。マス目状の木天井には四十四枚の極彩色の花絵が描かれており、その美しさはとても江戸時代に描かれたものとは思えない鮮やかさでした。また、こちらは椿が殊に有名で、故事に記載のある白玉椿伝説(願い事をすると白玉椿が一夜で開花し、願い事が成就したという伝説)が伝わっており、境内の至る所に様々な種類の椿の木がありました。中でも葉の先が金魚の尾ひれのような形になる珍しい種類もあり、驚きました。残念ながらこの季節は花の盛りとはいきませんでしたが、紅葉や桜も美しいと聞き、また次の機会が楽しみになりました。
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