スタッフブログ!つむぎ内・外よもやま話

安楽寺の紅葉とカフェ

2018年12月19日  文責:平野

今年の秋は、急に冷え込んだと思えば、日中は汗ばむくらいの陽気になったりして、気温の乱高下に振り回されました。そのためか、京都の紅葉の色づきも、例年とは少し違うように見受けられました。またそれは、この夏の猛暑や、度重なる台風によるダメージが原因とも言われています。しかし何はともあれ、少しでもきれいな秋の京都をご紹介すべく、今回は哲学の道界隈にある「住蓮山安楽寺」へ行ってきました。ここは浄土宗を開いた法然上人の弟子であった住蓮上人と安楽上人を開基とします。もともとはここからさらに東へ1kmほどのところにあった「鹿ヶ谷草庵」が始まりといわれ、承元の法難のきっかけとなった、松虫姫・鈴虫姫剃髪の場でもあります。このことを知った後鳥羽上皇は激怒し、両上人は処刑、その師である法然上人や、親鸞聖人までもが遠国へ流罪とされたそうです。その後、庵は荒廃しましたが、流刑地から戻られた法然上人が両上人の菩提を弔うため、草庵を復興するよう命ぜられ両上人のお名前から「住蓮山安楽寺」と名付けられたそうです。こちらでは春と秋のお花の時期にあわせて、庭園をはじめ、本堂・書院の一般公開が行われています。お庭は小さいながらも美しく整えられており、東山の山並みを借景として見事でした。またこちらのお寺は本堂と木廊下でつながった、フリースペース「椛(もみじ)」があり、お寺の公開をしている日を中心にカフェスペースとして開放されています。木と土がふんだんに使われており、室内もゆったりとしたソファ席や、畳にちゃぶ台のスペースもあり、部屋の真ん中には今では珍しい囲炉裏が置かれて、炭が赤々と燃えていました。哲学の道は何と言っても春の桜が見事ではありますが、疎水沿いには楓の木もあり、近くにはこれまた超が付くほど有名な「秋はもみじの永観堂」もあり、春だけじゃもったいない!と思いました。
写真はこちら
https://www.tsumugi.ne.jp/photo/yomoyama/201812.html