スタッフブログ!つむぎ内・外よもやま話

教え子(1)

2007年10月29日  文責:羽根

先日、近所のスーパーでレジに商品を持って行くと、突然「先生!」
と声をかけられ、ビクッとなりました。
レジに立っている青年の顔をよく見ると、見覚えのある懐かしい顔でした。
身長は私よりも高くなり、風貌はどこか大人びていました。
 
その青年(以下、N君)は、私が初めて担当した中3クラスの生徒でした。
当時、私はまだ大学生で、授業をすることにひたすら情熱を傾けていました。
生徒一人一人と真剣になって向き合い、なんでも相談に乗るよういつも
心がけていました。
N君は、クラスの中ではどちらかというと内向的な性格で、自分から
話しかけてくることはあまりありませんでした。
 
今回、そのN君からいきなり声をかけられ、大変驚きました。
N君が言うには、
「あのとき先生に出会えてよかったです。先生はいつも必死でぼくらのことを
見て下さっていました。そんなことから、ぼくも同じようになりたいと思いました。
今、教育学部で先生を目指しています。
 
私は感動のあまり言葉をなくしました。
 
このとき、先生という仕事は、本当に生徒の人生を左右する存在
であると、改めて実感しました。
私は、教育者としての責任は、現場を離れた今でも持ち続けないといけない
と考えています。
 
これからも時々、N君と会っていろんな話をしていこうと思います。