スタッフブログ!つむぎ内・外よもやま話

実験

2010年07月23日  文責:塩原

先日テレビで,選挙について特集をしていました。
その中で、選挙運動に見られる、名前を連呼することに効果があるのか、
実験をしていました。

どんな実験かと言うと、ある講演で、お客さんの入場、退場、休憩時間に、
あるコーヒーの名前を連呼します。
「田中コーヒー、田中コーヒー、コーヒーは田中」という具合です。

そして、講演が終わって帰っていくお客さんに4種類のコーヒーを試飲し
てもらいます。
4種類のコーヒーには、「田中コーヒー」を含んだ、全て違った名前が表示
されているのですが、中味は全て同じです。
4つの中で、どのコーヒーが美味しかったか投票してもらった結果、一番
投票数を獲得したのは、名前が連呼された「田中コーヒー」でした。

実験の結果、選挙運動の名前の連呼には効果がある、という結論に達したの
ですが、私は何となく腑に落ちませんでした。

なぜならば、名前を連呼している人の立場が違うからです。
選挙の場合、名前を連呼しているのは候補者であったり、それを応援する人
たちですが、コーヒーの場合は講演の行われている会場のアナウンス、つま
り第三者にあたります。
正確な結果を出すためには、田中コーヒーの販売元なり、製造元が連呼をす
べきではないでしょうか。

私の勝手な意見としては、選挙運動の名前だけの連呼は逆効果でしかないと
考えています。
大切なのは、選挙に当選したら何をするのか、ということだと思います。