スタッフブログ!つむぎ内・外よもやま話

高いモンブラン

2010年09月10日  文責:塩原

姉夫婦が遊びに来た日のことです。
みんなでケーキを買いに出かけ、お義兄さんがモンブランを選びました。
とても背の高いモンブランで、山というより「塔」です。

家に帰り、ケーキの箱を開けてみると、モンブランの頭頂部分が箱の蓋に
押しつぶされていました。
モンブランの高さより、箱の高さが低かったようです。
お義兄さんもちょっとがっかりした様子でした。

「きっと店員さんが、箱の選び方を間違えたんだよ。あの店員さん、適当そう
な対応だったもん。お店も近所だし、お義兄さんの悲しさをお店の方に伝える
からね。」
「いやいや、味次第で許す。」とあきらめムードのお義兄さんよりも、もはや
私の方が熱くなっていました。

店員さんに事情を話してみると、意外な答えが返ってきました。
「そうなんです。あのケーキにあった高さの箱が、昨日できあがったんです。」
え?思わず箱より高いケーキを作ってしまったということ?
これは、お店の大盤振る舞い精神ゆえの出来事だったのかな。
・・・としたら、お店に不信感を持ってしまったことを申し訳なく感じます。
事情を知って、お店の名誉はすっかり挽回されました。
お詫びにと、もう一つモンブランを持たせて下さり、ちょっと申し訳ない気持ち
になりました。

早速お義兄さんに事情を報告し、もうすでに遠い愛知に帰ってしまったお義兄
さんの代わりに、私が背が高いままのモンブランを頂きました。
背が高いだけに、切り分けるのも一苦労でしたが、冷凍しつつ何日間かに分け、
長い間その美味しさを堪能しました。
せっかく高いのに、切り分けてはもったいなかったかな。