スタッフブログ!つむぎ内・外よもやま話

職場体験

2011年06月22日  文責:小泉

中学生の頃『職場体験』なる行事がありました。
学校周辺の各職場で、実際の仕事内容を経験してみようという
試みです。
生徒は行きたい職場を第3希望まで書きます。当時、人気だった
職場は幼稚園、動物園、お花屋さん…など、やはりどちらかといえば
華やかなところだったと思います。
 
そんな中、私が真っ先に第1希望に挙げたのは出版社でした。
しかし蓋を開けてみると、出版社希望は何と私一人!
学年4クラス約160名中、自分一人というのは本当に驚きでした。
皆、書籍に関わる仕事に興味がないのだろうか?
もしや中学生から出版関係の仕事は激務であるという噂を知って
いた上でのことだろうか?
などなど色々と推測しましたが、私の中では未だに謎のままです。
 
とにもかくにも、たった一人の中学生のために、忙しい業務の
合間を縫って受け入れてくれたのは、地域情報誌を扱う小さな出版社
でした。
自分一人がお邪魔して申し訳ないな…という気持ちもありましたが、
社員の方々はとても良くして下さりました。
当時触ったこともなかったワープロの説明から受け、誌面の
見開き4分の1ページを自由に使っていいという好待遇!
慣れない文章と稚拙な四コママンガを書かせていただき、顔写真まで
掲載して下さいました。
 
自分一人だったからこそ、今も強く記憶に残っています。
もしも、今後自分が学生とふれ合う機会があるのならば、自分がして
もらったように接したいなと思います。