スタッフブログ!つむぎ内・外よもやま話

風鈴の歴史

2013年07月09日  文責:川口

先週,行きつけの銭湯に風鈴が掛けられていました。
天井に据え付けられた扇風機の風を受け,
チリンチリンと心地よい音を響かせています。

今や夏の風物詩といった趣きの風鈴ですが,
日本には仏教の伝来とともに入ってきたため
元々は仏具という意味合いのものだったようです。

元来,中国では竹林に吊り下げて
風の向きや音の鳴り方で物事の吉凶を占う
占風鐸(せんふうたく)という道具があったそうですが,
それが風鈴の起源らしい,とのこと。

日本では,寺院のお堂や塔の四隅に厄除けの意味も込めて
掛けられていたとか。
南部鉄の南部風鈴やガラスの江戸風鈴など
今でこそ風流な音色を奏でる風鈴も,
その昔は,今とは随分違った音を生み出していたのかもしれません。

脱衣場の解説文を読みながら,
ぼんやりと古に思いを馳せるひとときでした。