スタッフブログ!つむぎ内・外よもやま話

国産飛行機への思い

2015年12月07日  文責:川口

2006年9月。
唯一の国産飛行機だった「YS-11」のフライトに
両親と搭乗しました。
九州から出てきた両親にとっては
思い入れのある飛行機だったようで,
その月いっぱいでの退役が決まっていたYS-11の便に乗れるよう
旅程を組んだことを覚えています。

座席は翼の近くだったのですが,
その翼には何重にもテープがグルグル巻きにされており,
シート自体にもほつれが目立ったりして,
まさに「満身創痍」といった状態。
静音性に優れた最近の飛行機では考えられないほど
重厚なエンジン音を響かせて離陸した際は,
がんばれ!
と,つい拳を固くしました。

あれから9年あまりが経った先月。
三菱航空機が製造を進めてきた
国産の小型飛行機「MRJ」が初の試験飛行を終えた
というニュースがありました。

「ものづくりニッポン」にあっても
飛行機だけは作れない,
と言われてきたなかで,
とうとう国産機が空を舞ったというその報道に
胸躍りました。

LCC(いわゆる格安航空会社)の台頭で
空の旅が身近になったといわれる昨今ですが,
人生の節目や法事などでお世話になってきた飛行機は
自分の中では,今も特別な乗り物です。

MRJの運行開始は2017年とのことで,
今度は三世代で搭乗できればと思いました。