スタッフブログ!つむぎ内・外よもやま話

御霊祭(下御霊神社編)

2017年06月26日  文責:平野

前回、御霊神社(上御霊神社)のことを書きました。読んで下さった方の中には、「上御霊?だったら下御霊もあるの?」と思われた方もおられるのではないでしょうか?
そこで今回は、下御霊神社のお祭りをご紹介します。
こちらのお祭りは日にちが固定ではなく、5月の第3または第4土曜日に宵宮が、日曜日に本祭が行われます。両日は境内や前道の参道に露店が並び、多くの参拝客で賑わいます。宵宮では子供みこし、本祭では御神輿と、鳳輦方(ほうれんがた)と呼ばれる色とりどりの装束をつけた行列が、京都の中心部を東西に、ほぼ一日かけて練り歩きます。
下御霊神社のおこりは上御霊神社とほぼ同じで、はじめは上御霊神社のすぐ南にあったことから、御霊神社と呼ばれるようになったといわれています。(京都では北を上(かみ)、南を下(しも)と言います。また、北へ向かって行くことを「上(かみ)に上(あ)がる」、南に向かって行くことを「下(しも)に下(さ)がる」と言います。)
その後何度か社地を転々とし、安土桃山時代に豊臣秀吉の命により、現在の地に移転。古来より京都御所の産土神(うぶすながみ)として崇敬され、歴代天皇の行幸や祭りの御拝覧があったとのことです。
また、この神社は水がおいしいことでも有名で、「御香水」と呼ばれ、毎日多くの方が汲みに来られています。実はここから北へ約1km程行った所には、京都三名水の一つ「染井」を有する梨木神社があります。こちらでもおいしい水を求めて、連日大勢の方が汲みに来られていますが、もしかしたら同じ水脈なのかもしれません。
(写真はこちら:https://www.tsumugi.ne.jp/photo/yomoyama/170626.html