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お役立ち情報【2007/10/11】

2007年10月23日

(1)学力テストの不正問題が発覚した東京都足立区の教育改革が根底から
 揺さぶられている。

 学校別の成績順位の公表が「校長に様々なプレッシャーを与えた」ことを
 認め、学校別成績順位の公表などを廃止した。

 全国に先駆けた改革の一定の成果を指摘する声も上がるなか、教育現場
 は「点数至上主義に陥らず、いかに学力向上に結びつけるか」という難題と
 向き合っている。
 
(2)公立校の二学期制導入が広がっている。

 二学期制には始業・終業式などの行事や定期テストの回数を減らして授業
 時間数を確保できるほか、子供の習熟度に合わせた授業編成がしやすい
 利点がある。

 文部科学省によると、昨年度の実施率は小学校が18.1%、中学校は19.9%
 であった。
 
(3)文部科学省は3日、2009年度から始まる教員免許更新制について中央
 教育審議会で、更新に必要修了認定の基準の素案を示した。

 修了試験は、択一式や論述式などの筆記、または模擬授業の採点を含む
 実技試験で採点する。
 90点以上の「S」を最高評価とする五段階で評価し、60点未満は「到達目標
 に及ばない」として修了認定しない。
 
(4)十月中にも公表される全国学力テスト結果の取り扱いを巡り、自治体や
 学校が頭を悩ませている。

 文部科学省は序列化につながる結果は一切公表しない姿勢で、文科省が
 公表するのは国全体や都道府県ごとの平均正答率のみ。

 都道府県教委には市区町村と学校ごとの結果、市区町村には学校ごとの
 結果を提供するが、こうした情報は「成績ランキング」に転用できる恐れも
 あり、公表を控えるよう通知している。
 
(5)小学4年〜中学1年の一般児童・生徒738人に、医師が面接して診断
 した北海道大研究チームの調査で、うつ病とそううつ病の有病率が計4.2%
 に上ったことが8日、分かった。

 有病率は、中学1年(総数122人)に限ると10.7%に上った。
 
(6)文部科学省が2006年に行った体力・運動能力調査で、短距離走の
 スピードや筋力など子供の運動能力の低下に歯止めがかかってきたこと
 が分かった。

 中学生男子の50メートル走や握力の成績がここ数年、横ばいか上昇傾向
 で推移しており、文科省は「下げ止まったといえるか検証を続けたい」と話し
 ている。

(7)教育図書出版の浜島書店は、国内で初めて中高生向けフリー英字新聞
 を創刊した。

 月2回発行してきた有料紙「Catch a Wave」の一部を無料化したもので、
 年10回、有名進学校を中心に十万部を配布する。
 
(8)記憶力測定・トレーニングサービスを手掛けるニューウェルは、記憶力や
 集中力を鍛えるソフトウエアの販売を始めた。

 パソコン上で数字や空間に関する問題を解く形式でワーキングメモリー
 (作業記憶)と呼ばれる脳の働きを高め、子供の学力向上などに役立てる。
 
(9)神奈川県内の学習塾や予備校が相次ぎインターネットを使った「オンライン
 授業」を導入し始めている。各社は少子化時代の教育モデルを構築しようと
 知恵を絞る。

 ステップは10月以降、ビデオ・オン・デマンド専用の教材作成に着手する。
 自前の映像教材を自社の生徒だけが受けられる仕組みは非常に珍しい。
 湘南ゼミナールは今年4月、予備校大手の河合塾と提携してeラーニング
 事業を試験的に始めた。対象は現役高校生で、河合塾の映像配信教材
 「河合塾マナビス」を使う。

 その他、市進や秀英予備校でもオンライン授業を展開し始めている。