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お役立ち情報【2008/01/21】

2008年01月21日

(1)ベネッセ教育研究開発センターが、中学生に定期テストの勉強をいつから始め
るか聞いたところ、「二週間くらい前から」と答えた割合が増え、取りかかりが早
まっている傾向が表れた。普段の勉強に対する姿勢も「計画を立てて勉強する」
などと答える割合が増加。この調査を見る限りでは、学習意欲は上がっているようだ。
 
(2)地方自治体が学力向上や不登校、いじめ防止に有効とされている公立小中学校の
少人数教育を進めている。少人数学級編制は四十六道府県が実施、少人数教育は
全都道府県に広がっている。ただ、教員を増やす必要のある少人数教育は財政負担の
増加につながり、義務教育でも自治体間の格差が広がる可能性もある。
  
(3)NHKの土曜ドラマ「フルスイング」は、元プロ野球の名コーチ、高畠導宏(みちひろ)
さんの実話が描かれている。高畠さんは球団から契約打ち切りを言い渡され、還暦を
前に高校教師に転身し、持ち前のパワーで悩める生徒や同僚教師を変えていった。
何事にもあきらめず、まい進することの尊さに気付かせてくれるドラマである。
  
(4)大阪市立総合生涯学習センターの「ウルトラ科学実験隊」という親子科学教室で、
理科実験講座が開かれている。ユニークなのは「父親歓迎」をうたっている点。父親の
存在を、子に意識させたいとの願いもあるようだ。質問を投げかけ、その正解を予測し、
実験で確かめる。親子が一緒になって考えるところがミソである。
  
(5)中央教育審議会は、主要教科の授業時間数を一割増やし、内容も拡充することを
柱とする答申を提出。道徳の正式教科への格上げは見送った。授業時間数が増える
のは約四十年ぶり。従来のゆとり路線が見直され、新しいカリキュラムで授業が行わ
れることになる。
 
(6)今年度の大学入試センター試験では、少子化で入試のハードルが下がり、大学
全入時代といわれるだけに受験生の思いは様々。推薦入試で進学先を決めた受験生も
おり、熱意に温度差がみられた。文部科学省によると、大学・短大への現役進学率は
昨春、初めて五割台に。過半数が現役で進学する時代になり、浪人は少数派となっている。 
 
(7)入学試験や試合、大事な商談などの「勝負時」を前に、親や先生、上司や先輩から
かけられた言葉で心に響いて記憶に残っている言葉は、「プラス1」の調査によると、
シンプルに「頑張れ」を挙げた人が多かったという結果が出ている。
 
(8)学習研究社は、玩具メーカーの学研トイズを清算すると発表した。学研トイズは主力
商品の地球儀で、台湾を中国の一部として生産地を表記していたことが判明。同社は
謝罪のうえ、全面回収を決め、早くも会社清算に踏み切る。学研によると「地球儀は他の
商品では埋め合わせられない」と述べている。
 
(9)ベネッセコーポレーションが、小中高校生向け通信教育講座「進研ゼミ」の一部を
インターネットと連動させる。「ネットを使えば、間違えた問題を専用サイトで子どもが
解き直すことが容易になる。ネットの比率を上げていき、iPodやニンテンドーDS
みたいな携帯型機器を利用するかもしれない」と話している。
 
(10)中央大学は、初の付属中学校を東京都小金井市に開設し、中高一貫教育に乗り
出すと発表した。少子化が進み大学全入時代を迎えるなか、各大学は小中、中高
一貫校の設置を進めており、子供の囲い込み競争が一段と激しくなりそうだ。このように
有力私大の間で、小学生や中学生から囲い込みをしようという動きが盛んになっている。