つむぎのお役立ち情報

森智勝先生の「もりもり元気レポートNo.14」

2008年03月06日

 私が担当する春のセミナーも残すところ郡山市の一つだけとなりました。
各塾は夏期講習に向けて臨戦態勢に入っている頃でしょうか。夏期講習は春期に続いて顧客獲得の大きなチャンスです。全力で取り組んでください。
 
 講習生を9月生として継続させることは全ての塾が目指していることと思います。後半期の売り上げ増が、継続生の獲得にかかっていることは言うまでもありません。そのためには「充実した講習」を提供することは当然ですが、それだけでは不十分です。講習の効果が見えてくるのは9月以降になってからであり、それまでに自塾を支持してもらうことが必要だからです。また、講習だけで終わってしまった「客」は、けっして良い評判を広げてはくれません。
「夏期講習を受けてみたけれど…ちょっとね。」こう評価されたのでは今後の集客に響いてしまいます。
 
 3年前の「つむぎセミナー」でお話したことですが、顧客ロイヤリティー(店に対する信頼度、支持度)は接触回数に比例します。特に「最初の3週間にどれだけ新規顧客と接触できたか」でリピータになるかどうかが決まります。
そこでおススメするのは、講習生には夏休み中に最低3回、顧客(保護者)と接触することです。
 
 当然、入塾面談は実施していると思いますが、実は、9月以降継続生になるかどうかの要素は、この最初の印象が半分以上を占めると言っても過言ではありません。この時期に塾を探している人は、何か問題を抱えているものです。特に、他塾に通っている人はその塾に対する不満を持っているのは確実です。最初の面談で「この塾は子供の問題を解決してくれるかもしれない」という期待感を与えなければなりません。単に、講習の説明だけに終始するのではなく、カウンセリングをしっかりと実施してください。
 
 講習開始1週間程度経った頃に、電話訪問をします。子どもの塾での様子を伝えつつ、何か問題点や要望があればお聞きします。これが2度目の接触です。
 
 3度目は講習終了直後に、講習の成果をもとに2学期以降に向けた学習カウンセリングを実施します。塾によっては8月末の模擬試験の結果を受けて9月に実施するところもありますが、それでは遅い。既塾生はデータが出る9月末の面談でも大丈夫ですが、講習生は自塾採点をしてでも8月中に行ないたいものです。
 
 それ以外にも、記念品を贈る(手渡しよりは郵送がいいです。簡単なコメントを添えて。)等、出来る限り接触回数を増やしてください。
 
 夏期講習は塾にとって最大級のイベントです。スタッフ全員が一丸となって熱い講習を作りましょう。合言葉は…
 
 「暑い夏をより熱く!」   健闘を祈ります。