つむぎのお役立ち情報

「ドクター森」の塾経営クリニックNo.1

2008年03月06日

Q)森先生はチラシに漫画イラストは使わないほうが良いと言っておられますが、漫画・イラストを奨励するコンサルタントもいます。どちらが正しいのでしょうか?

 
A:確かに私はセミナー等で漫画イラストをお勧めしていません。理由の1つは広告代理店を通してプロのイラストレーターに依頼すると、塾のキャラクター(風土、文化)と漫画イラストのキャラクターがミスマッチを起こすことが多いからです。例えば塾長の似顔絵イラストならば(もちろん似ていることが条件ですが)利用価値はありますが、たいていの場合は塾のイメージを正しく伝えない結果を招きます。 
  
 2つ目の理由としては、チラシのイメージによって問い合わせてくる客層が変わることが挙げられます。あなたが教育に対する意識レベルの高いご家庭を望むのであれば、やはり漫画イラストはお勧めしません。私は「文字数と反応数は比例する」と言っていますが、正しくは「文字数と教育に対する意識レベルの高いご家庭からの問い合わせ数が比例する」のです。残念なことですが、私の周りにも活字の読めない大人は大勢います。読むものと言えば漫画とゴシップ週刊誌のみ。あなたの理念や指導方針、授業の進め方や講師紹介等々、塾の内容をしっかりと書き込んだチラシを読んで問い合わせてくるご家庭は間違いなくレベルが高い。つまり、チラシの内容で客層をセグメント(絞り込み)できるのです。
 
 最後の理由は単純です。隙間を漫画イラストで埋めたようなチラシは「手抜きチラシ」と思われます。チラシにそのような印象を持たれると「この塾は授業も手抜きをしているのではないか」という漠然としたイメージを持たれてしまうのです。
 
 理想はチラシを読むだけであなたの塾を疑似体験できることです。そのために有効ならば漫画イラストを使うのも良いでしょう。要は安易な利用に走らず、戦略的に考えることが重要なのです。