つむぎのお役立ち情報

「ドクター森」の塾経営クリニックNo.7

2008年03月06日

Q)個人情報保護法によってDMを送りにくくなっています。今後、私達のような中小塾が目指す生徒募集の在り方について教えて下さい。

 
A:少子化が進み、ご近所付き合いも減少の一途をたどる現在、かつてのように口コミ・評判が自然発生的に起こるという期待は薄くなっています。「いい授業をしていれば、それが評判を呼び自然と塾生数が増える」時代ではなくなったのです。そこで、口コミは「塾自らが意識的に発生させる仕組み」が必要になってきます。
  
 そこで昨年来、私が提唱しているのが「コミュニケーション・ネットワーク」の構築です。分かりやすく言うと「口コミ・評判の流通経路」を作ることです。
 
 それは3つのレベルに分けて考えます。現塾生(及びその保護者)、卒塾生(及びその保護者)、地域の3つです。詳しくは6月の「つむぎクラブ・セミナー」でお話できると思いますが、1つだけ例を挙げます。
  
 ある塾が実践していることですが、自営業をされているご家庭や町の商店街を取材訪問し、その店の「こだわり」や「苦労話」を塾が発行するニュースレターに掲載しています。そのことで塾生に働くことはどういうことかを伝えているのです。言ってみれば塾版「15歳のハローワーク」です。こうした活動を通して地域とのコミュニケーションを図り、文字通り「地域密着型」の塾を目指しています。
  
 地域に塾を中心とした緩やかなネットワークを作る。そうした取り組みが今後、ますます重要になってくることでしょう。すると、塾がチラシ等を通して地域に発信する情報も、自ずと変わっていかなければなりません。これまでのような「塾生募集」「時間割」「授業料」「塾名」「未来へ羽ばたく君を応援します」…で構成されたチラシは通用しなくなります。