つむぎのお役立ち情報

「ドクター森」の塾経営クリニックNo.9

2008年03月06日

Q)長年、集団授業で指導してきましたが、そろそろ個別指導も視野に入れておかねばと思っているのですが、自立学習型、個別指導型の指導上での注意点などありましたら教えて下さい。

 
A:少子化が進み、個別指導型の塾が伸びているのは事実です。しかし、考えて欲しいことがあります。これまで集団授業形式で支持を集めていた塾が個別指導コースを併設すると上手く行かない場合が多いのです。
  
 問題は、あなたが自信を持ってそのコースを売る(お勧めする)ことが出来るかどうかです。人はそれぞれ得手不得手があります。ご自分の中に少しでも「不安」がある商品はけっして売れません。今の集団授業に自信があるのでしたら、その「得手」を伸ばすことを一番に考えてください。安易な商品の増加は逆効果になる場合があります。
 
 1つの塾の中に2つの授業形態が存在する場合、その塾の特長が分かりにくくなってしまいます。すると、「客」は自分(我が子)にとって相応しい塾かどうかが分かりません。人は分からないものには近づかないものです。理想を言えば、別ブランドで別の場所に教室を開講することです。
 
 少なくとも安易にコースを増やすのではなく、しっかりとした戦略(準備)を立ててから実行してください。