つむぎのお役立ち情報

「ドクター森」の塾経営クリニックNo.13

2008年03月06日

 明けましておめでとうございます。今年も一年、よろしくお付き合いください。

  
 私の仕事始めは8日(祝)の東京での勉強会で始まり、11日から大阪−新潟−東京と遠征して名古屋に帰ってきました。大阪と東京は塾関連の展示会に行ってきたのですが、今年も多くの学びを得てきました。
 
 もちろん、塾関連アイテムの新商品などの情報収集もそうですが、仕事柄、皆さんとは違ったアンテナを立てている私にはマーケティングの見地からの「学び」が多かったように思います。同じ映像教材を展示していても賑わっているブースとそうではないブースの違いは何か。
 常に人が立ち寄るブースはどんな工夫をしているか。そんなことが気になってしまいます。そうしたことは塾経営にも応用できるヒントになります。皆さんも意識して来場すると思わぬ「ひらめき」が得られますよ。
 
 例えばこのメルマガを配信している都麦出版もブース参加をしていたのですが、他のワーク教材を扱っている企業に比べて立ち寄る人が多いように思いました。他者は例外なく準拠教材を扱い、それをメインにして展示しています。しかし、皆さんご存知のように、都麦出版は準拠教材を作らず標準版のみで勝負しています。そのことが他社との差別化になり、ユニークな教材会社としての地位を確立しています。
 
 この「他社の強みを捨てる行為」は勇気のいることですが、重要です。
 以前もお話したことがあるのですが、差別化をしようとして他者を研究するのは良いのですが、ややもすると差別化ではなく標準化してしまうことがあります。授業料などは良い例です。「A塾が30,000円でB塾が20,000円か。じゃあ、うちは25,000円だな。」これでは価格戦略とは言えません。サービス業において最も重要な価格決定権を他者に依存しているだけです。
 
 これからの差別化は「他者の強みを捨てること」から始まります。
 そして独自化を目指すこと。それが本当の意味での「差別化」です。「他塾が成功しているから同じ教材を使う。」そんな姿勢からは塾の独自化は為し得ません。新しい成長カーブのヒントは同業他者にあるのではなく、あなたの中に確実に存在しています。情報収集・他者研究は、あなたの中から「ひらめき」を呼び覚ます行為なのです。
 
 2007年があなたにとって最良の年になりますことを心からお祈り申し上げます。