つむぎのお役立ち情報

「ドクター森」の塾経営クリニックNo.19

2008年03月06日

Q)お世話になっております。この2週間くらい、当塾に逆風がビュービュー吹いています。もう、必死で頭を下げて通り抜けるのを待つしかないのですが、立ち止まって耐えようとすると後ろに飛ばされてしまいそうなので、しょうがないから何とか前に進もうとして、それでも一歩も踏み出せずにいるような、そういう状況です。

 7月2日(月)、9日(月)の2回のチラシは、いずれも反応ゼロ。小学生対象のチラシにしたのですが、やはり小学生は難しいのでしょうか…(注:この塾のチラシは小学生の非受験者を対象とした基礎学力向上を訴える内容のチラシでした。)
 
 7月はじめに、一人退塾。中2で成績が伸びなかったから。(やめそうな、予感はあった。)
 
 そして今日。全く予期せぬ生徒の親から、やめるとの連絡が。中1。6月に入ったばかりで、友達ともすごく盛り上がっていたのだけど、「部活で授業に遅れることが多くて大変なので」とのこと。実際には、初めての定期テストで300点そこそこだったのが、不満だったのかもしれない。私たちから見れば、そこそこ健闘、というところですが。
 
 せめてもの救いは、2週間体験中の生徒が、入塾したこと。夏期講習に、中3が一人、問い合わせ来たこと。
 
 どうしたら、この逆風を離陸するための向かい風に変えることができるでしょうか。おそらく心の持ちようが大事だと思うのですが、目先、何から手を着けようか、という感じです。
 
 
A:それくらいを「逆風」とは言いません。塾にとっては日常のことです。
 問題は、そこから何を学び、何を改善するかです。300点そこそこで塾側が満足していては「伝説の塾」は作れません。どうすれば、400点を取らせられるかを考え続けることです。
 
 小学生は以前もお話したように気長な啓蒙活動が必要です。中学受験させない家庭は塾に対するニーズ圧力が極端に低下しています。市場に対して「今のままの学校教育に任せていていいのですか」と訴え、「本当の学力を身に付ける術(すべ)がここにあります」と主張することです。それを続けた塾が小学生部門で1人勝ちの地位を掴みます。
 
 たった1度のチラシが当たらなかったからとめげていてはダメですよ。戦いは始まったばかりです。「小学生なら○○」と言われるようになるまで続ける覚悟を持ちましょう。
 
 まずは夏期講習に力を入れてください。「昨年と同じ」では進歩がありません。塾にとっては「例年」でも、子供にとって「中3の夏休み」は一生に一度です。どうぞ、子供たちに一生忘れられない感動を与えましょう。その積み重ねが塾を強くしていきます。