つむぎのお役立ち情報

「ドクター森」の塾経営クリニックNo.22

2008年03月06日

Q: 入り口近くに一部屋を増設しました。何か新しいコースを作って塾生増を図りたいのですが、良いアイディアが浮かびません。今、どんなオプションを加えれば評判になり、塾生増につながるのでしょうか。現在は自立学習型で学校補習を指導しています。塾生は約100人ですが、ほとんどが中学生です。何とか、小学生と高校生を増やしたいのですが。

 
A:以前からお話しているように、学校補習だけの塾は発展が難しい時代に入っています。特に小学生のニーズは極端に低くなっています。
   
 今、小学生部門が好調なのは「中学受験」「英会話」「スポーツクラブ」です。共通点は公立学校では対応できない分野ということです。何か学校ではできないオプションを考えることは重要です。
 
 しかし、一部屋の増設で小学生も、高校生もと欲張るのはおススメしません。どちらかにターゲットを絞るべきでしょう。それも、単に塾生増を目的とすると失敗します。やはり、塾の理念に合った商品開発をしてください。そうでなければ、市場に対して説得力を持ちません。
 
 オプションとして高校生を増やすのは難しいので(豊富な投資資金があるのでしたら別ですが…)小学生についてお話します。基礎学力に力を入れているのでしたら、読書、作文等の「国語力養成コース」やパズルを使った「思考力養成コース」が考えられます。あるいは、それらをパッケージにして「基礎学力養成コース」でもいいでしょう。その時は、「小学生に必要な5つの力」のようにネーミングを工夫してください。お話の内容から、中学受験は塾の性格に合っていない?ように感じますが、いかがでしょうか。
 
 別の考え方もあります。部屋の広さにもよりますが、子供たちのリラクゼーションルームにしてしまうのです。タイルカーペットを貼り、座椅子型ソファと低いテーブルを設置して、子供たちの居場所を作ってあげるのです。授業の前後に友達同士、気軽におしゃべりできるスペースを作ります。日本人はどうしても、効率的なスペース利用を考えてしまいますが、「無駄なスペースを生かす発想」があってもいいのではないでしょうか。
  
 そのことで評判を呼び、塾生が増えることも充分に期待が持てます。「こんな塾、どこにもない。」と思わせることです。どちらにせよ、今の情報量では判断が付きません。スタッフの皆さんで部屋の利用法を楽しみながら考えてください。