つむぎのお役立ち情報

「ドクター森」の塾経営クリニックNo.23

2008年03月06日

Q:受験直前の指導について質問します。これから中3の受験生に理科・社会を徹底的に勉強させたいのですが推薦教材はありますか?定期テストで50点以下の生徒はどのように勉強させていけばよいでしょうか? また、推薦対策の作文を学習させるのにで、何か良い教材はありますか?

 
A:教務は私の専門ではないので、アドバイザーの力も借りてお答えします。まず、受験直前指導全体に関してですが、いち早く過去問に取り組むことをおススメします。中には、文字通り「受験直前」の腕試しに過去問を使う塾もありますが、それでは対策を取る時間がありません。また、正答率が悪かった場合、子供たちにとって無用のプレッシャーが大きくなります。
 
 過去問に徹底して取り組み、例えば過去5年間の問題ならば全て解けるという状態になれば自信を持って本番に望めることでしょう。
 
 成績下位者は全てをマスターすることは物理的に難しい。そこで、過去問の不正解の中から、絶対にマスターすべき問題と(言葉は悪いですが)捨てる問題とに整理してあげます。満点でなければ合格しないという高校はありません。社会や理科(特に2分野)の暗記科目は、少し長い「一夜漬け」のつもりで取り組みます。他の教科に比べて本番直前の得点力をUPさせやすい科目です。
  
 小論文も「過去問」に取り組むのが一番の対策になります。中でも環境問題は狙われやすいと思います。
 
 本番が近づくと、どうしても生徒は「できない部分」に目が奪われ、プレッシャーを感じ、勉強に手が付けられなくなる傾向があります。(特に成績不振者)そうした時、あなたが明確な指針と具体的な学習内容を提示し、「これだけマスターすれば絶対に合格する!」と言い切ってあげることです。そのことで子供たちが安心し、落ち着いて勉強に取り組めるようになります。実は、そうしたことが受験直前には最も必要なことであり、塾ができる最高の指導です。
 
 いよいよ、冬期講習から入試、新規塾生募集と最多忙期に突入します。
 寒さも厳しく、インフルエンザの流行も言われています。あなたはもちろん、あなたの塾生や職員の皆さんが元気に乗り切っていかれますよう、心からお祈りします。頑張ってください。良いお年を!