つむぎのお役立ち情報

「ドクター森」の塾経営クリニックNo.24

2008年03月06日

 塾の現場では今、各種の受験日が次々と訪れ、気を抜く暇もないまま新規募集に取り組まなければなりません。また、新学期の準備としてカリキュラムの変更に取り組んでいる塾もあることでしょう。

 3月より、ある映像教材を導入して集団授業から個別(自立)スタイルに変更する塾さんから次のような質問が来ました。今回はそれにお答えします。
 
Q:(前略)それらの矛盾を回避するために、個別指導塾(自立学習塾)に改革したいと思っています。いろいろ資料を集めたり、比較研究をしたり、各方面から意見を聞いたりした結果、○○というパソコンを使ったシステムを入れようと思います。
 個別への移行に伴い、保護者説明会と生徒指導会を開催します。その時に注意すべき点は何でしょうか。また、移行についての広告費はどれくらいを考えればいいでしょうか。  (○○本部の指導通りだと相当の費用が掛かります。)
 
 
A:こうした教材を導入するときのコツは、絶対的な信頼を教材に置くことです。ややもすると個人塾の先生は「自分が教えた方が効果的だが、人手が足りないので映像教材で補う」と考えていて、途中で映像教材を無視して指導を始めてしまいます。
 
 そうすると、中途半端な形になり、生徒・保護者も映像教材に対する不信感を持ち始めます。教師の不信感は生徒に伝播します。
 
 「これこそ私が探していた究極の教材です!」くらいの勢いでプレゼンをすることです。保護者・生徒は「信頼している先生のおススメ教材だから信じる」のです。説明会ではしっかりT−UPして下さい。
 
 広告予算は多いにこしたことはないです。しかし、無尽蔵に資金があるわけではないので、頭を使う必要があります。ただ、こうした改革期には思いきった資本投下が必要なことも事実です。可能な限りの手当てを施してください。
 
 とにかく、成功するためには教材を信じきって勧めることです。そして、短期間で圧倒的な成果(成績向上)を見せることです。(多少の過剰サービスは初期段階では必要でしょう。
 
 ただし、何度も言いますが、映像教材の枠を外れた指導は出来る限り排除すべきです。)「先生を信じて、この教材で学習して良かった」と思ってもらえるように、最初の3ヶ月に全精力を注いで下さい。